第12回ザ・将棋OB・OG会 決勝戦棋譜など

   平成16年5月29日(土)
   東京都千代田区「談話室GO」
   持ち時間 5分切れ30秒
   先手 渡辺 諒
   後手 高木昭午
   記録 後藤志郎
 今回で数えること12回目を迎える「ザ・将棋OB・OG会」の例会が五月晴れとなった29日、東京・御茶ノ水「談話室Go」で開催されました。

 前回は欠席者が相次ぎ参加者が6名でしたが、今回は、小林、後藤(志)、藤井、竹之内、飯島、高木、坂本、神保、芹田、平川、比嘉、高橋、渡辺、林(敏)、後藤(稔)(飛び入り)の15名を数えました。
 さらに、崎浦氏が終了間近に現われ、16名になりました。

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 今回の決勝戦は、初参加の渡辺氏と決勝戦進出なんと6回を数える高木氏の間で行われました。
 渡辺氏は、立教大学の4回生とのことで、現役バリバリ。一方の高木氏は、東大将棋部OBでこのトーナメントも過去5回決勝戦に進出している自他共に認める強豪ですが、何故か決勝戦での成績は1勝4敗という星勘定。ここらで、優勝しておかないと「ザの準優勝男」というありがたくないネーミングが付いてしまいそうな…。そう言えば、十二社将棋まつりでも、最後ジャンケンに負けて〜っ、てあれはしゃーないか。(笑)
 戦型は、序盤変則的な出だしから相居飛車の戦いになりました。こういう変則的な形になると、戦型を何と表現するべきか難しいですね。腰掛け銀vsうーむ、わからん。(笑)


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 第1図の辺りが本局の第1のハイライトでしょうか。△6九角に対する▲4四銀には、正直「ヒェー」と思いました。いやーさすがに若々しい。
 しかし、△4七角成と馬を作られた局面は、個人的には後手を持ちたい。
皆さんはどうですかね。



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 高木氏は、第2図から寄せに行きました。一見、駒を渡して危険に見えますが、これしかなかったのかもしれません。ただ、今見てもほんとに相当危険ですね。私には、この踏み込みはできそうにありません。
 △7八馬と馬で金を取ってからは第119手目の△5六玉までは一本道、こう進むところでしょう。でもここで、手が止まりますね。△4六金はいかにも重く、一瞬見えてもすぐ読みから捨ててしまいます。高木氏は、この一見駄目に見える手の先に、寄せを繋ぐ手を用意、決行しました。強いです。


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 第3図正解は、何でしょう。正解は、△3二金と上がっておくべきだったようです。感想戦をあまり聞いていなかったので、この先が良く分らないのですが、これなら後手に勝機があったのではないかと思います。本譜は、△3二飛に▲2四玉が▲2三歩以下の詰めろ。しかも、△4五龍と馬を外してもその詰めろが外れていません。ここで勝負が決しました。

 高木氏は、またしても準優勝に終わりました。また、挑戦してもらいたいと思います。一方、今回初参加初優勝の渡辺氏には、是非これからも参加していただきたいですね。
                         [2004年6月2日 観戦記:飯島勉]

第12回トーナメント
第12回慰安戦

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