第10回ザ・将棋OB・OG会 決勝戦棋譜など

 そろそろコートがないと震えてしまいそうな師走になりましたが、今回で数えること10回目を迎える「ザ・将棋OB・OG会」の例会が6日、東京・御茶ノ水「談話室Go」で開催されました。
 今回は、加藤公(今回は不参加)さんと仲良し?の中野さんが初参加され、小林、飯島、後藤、竹之内、神保、坂本、平川、芹田、高橋、比嘉、山下、村田、中野(敬省略)の13名の参加がありました。
 今回は、トーナメントを始めようとした14:30過ぎには9名しかいなく、本日の参加人数は少ないのかなと思いましたが、その後ゾロゾロと顔がそろい普段の人数になりました。みなさん、早く集まりまひょー。って私も少し遅れたんでした(笑)。
 今回の特筆すべきところは、中野さんの活躍でしょうか。1回戦で私飯島に敗れたものの、敗者復活戦から、あれよあれよという間に決勝に進出しました。(おまけに準決勝では再度対戦した私に勝つし、まったく迷惑な人だ。)
 さて今回の決勝戦は、その中野さんと本日の筆頭優勝候補(優勝回数1回、準優勝回数1回)の竹ちゃんとの間で戦われました。

初参加の中野氏 優勝:竹之内氏(右)

 戦形は、先手中野さんのヒラメ戦法対後手竹ちゃんの居飛車になりました。 このヒラメ戦法、やられるとどう対処したらいいかけっこう悩む人も多いのではないかと思いますが、今日の竹ちゃんの指し方は大変参考になりますね。特に、第34手目の△6四銀(途中図)は、なるほどと感心しました。

 まあ、そうはいっても、そう簡単に良くならないのも将棋。
第52手目△5七香と打ち込んだあたりでは、居飛車がやれるのかなと思いましたが、そうでもなかったのか、はたまたどこかで居飛車側が間違えたのか、あっという間に中野さんの勝勢の局面(途中図 ▲4三銀)になりました。

 しかしここから、竹ちゃんの根性のくそ粘りが始まりました。
先手の第77手目▲5七銀に対する△2一角はその最たるもりで、「へぇ〜」ならぬ、「うへぇ〜」と声が出てしまいそう。(笑)
 その甲斐あってか、中野さん詰みを逃す。先手の第89手目▲2六香では、▲2二金、△同玉、▲3二金、△1二玉、▲2二金、△同玉、▲3一角以下のまるで、じゃま駒消去の詰将棋ような手順の詰みがありました。 その他、▲2三角成以下の詰みもありました。しかし、秒読みの最中では仕方がないでしょう。でも、まだ中野さん勝勢に変わりはなかったのですが...。

 第95手目▲2四桂は一目打ってみたい桂ですが、これがが敗着となりました。 実は、感想戦では、第92手目の△3九銀に対する▲1八玉が敗着ではないかということでしたが、この原稿を書いているとき気がついたのですが、▲2四桂では、▲2二金、△同玉、▲3二角成以下の詰みがありました。従って先手まだ残していたようです。

 ということで、第10回のトーナメントは竹ちゃんの優勝で幕を閉じました。中野さんにとっては、残念な一局になってしまいました。

 ところで、今回から敗者復活戦枠に入れなかった人のために、慰安戦を設けましたが、こちらは、勝負師?の平川氏がいつのまにか優勝していました。

 ところで、ところで、今回の例会で研究した三間飛車急戦定跡の内容です。

                            [2003年12月9日 文責:飯島勉]

   平成15年12月6日(土)
   東京都千代田区「談話室GO」
   持ち時間 5分切れ30秒
   先手 中野 博文
   後手 竹之内常隆
   記録 飯島 勉


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